不妊治療4年目のすももブログ | IVFなんば

IVFなんばで不妊治療中のアラサーすももの治療記録や独り言

ERA検査(子宮内膜着床能検査) 痛みは?

ERA検査(子宮内膜着床能検査)とは、遺伝子レベルで着床能を調べる検査のことで、簡単に言うと胚移植の最適なタイミングを調べる検査”のこと。受精卵が内膜に着床できる期間は限られているため、その期間を調べる検査である。

そして良好なたまごを移植しても着床に至らない原因の一つとして、この着床できる期間(=着床のウィンドウ)のずれが考えられるとのこと。この検査でずれが分かった人は、次回胚移植をする際に結果を加味して移植を行うため、今まで陽性反応出なかった人でも陽性反応が出た、つまり妊娠できたという人が増えるみたい。

私は先月このERA検査を行なってずれが見つかったため、次回以降の胚移植は、人よりも+12時間待ってから移植することになっている。

 

【検査の手順】
IVFなんばでは、胚移植する時のホルモン補充周期の時と同じく薬でホルモンをコントロールし、指定の時間に内膜の一部を採取される。

【通院の頻度】
準備期間として前週期に生理開始後18日目までに一度診察へ行き、薬を渡される。次の生理がきたら薬を飲み始め14日目に超音波検査しに行く。この時に内膜が育っていたらERA検査の日程を決めて、そこから黄体ホルモンの投与を始める。あとはERA検査当日に行くだけなので、私は最短の3回の通院で済んだ。結果は一か月後出る。

【検査当日】
いつもと同じ診察台に乗ってお腹にも超音波を当てられながら、細い管か棒みたいなもので、内膜を採取される。

この検査は採取している時に痛みがあるというが、ひどい生理痛(ずーんと腹部が重い感じ)+つーん下腹部が引っ張られるような違和感があった。私はどちらかと言うと、”痛み”というよりかは、”強い違和感”って感じだった。しかも採取はすぐ終わるので一分もしないくらいでこの強い違和感は消え去っていった。
「痛みがありますが我慢してくださいね」と説明時と検査直前にも言われて少しビビっていたが、私の不安とは裏腹にちゃちゃっと終わった。

 

結果が出るまでの一か月間、私はこの検査でどうかずれが見つかりますように…とずっと祈っていた。もしもこのERA検査に引っかからずに、胚移植してきたタイミングが合っていますという結果が出てしまったら、じゃあなぜ妊娠できないのさ…と心の中で呟き原因が分らぬまま暗い先の見えないトンネルをこれから先も歩き続けるようなもので、原因があるのなら見つかってほしいと願っていたのである。

一か月後に出た結果では、「あなたはまだ着床の窓が開いてません!あなたはあと12時間後に着床の窓が開きます!あと12時間待ってから移植してください」と長文の英語で長々と書かれていた。私はほっとした。自分がクリニックに通う前までは想像したことも無かった不妊治療というものを経験して、心も身体も疲れてしまっていたけれど、胚移植を続ける気力を少しもらえた気がする。

最後になってしまったがお会計は、検査代+診察+薬代(念のため抗生剤が出される)で税込135,420円。

不妊治療の助成金や保険適用がもっと豊かになればと心から願う。世の中にどれだけの人が子を望んでも妊娠出産できずに治療をしているか、治療を続けられずにいることか。

不育症の検査時期について 早めにした方が良い?

私が妊娠出産に至らない最大の理由は不育症で、不育症の人は何度良好な胚を移植をしてもなかなか妊娠出産まで至らないのである。

私の通ったクリニックでもそうだが、現在の日本の不妊治療クリニックでは、不育症の検査は、良好な胚移植を何度行っても妊娠出産に至らない人に進める検査となっているみたい。
 
私は少しでもこの検査を迷っている人や気になっている人がいるとするならば、早めに受けた方が良いと思っている…お金がかかるし気持ちの問題もあるから一概には言えないけれど、過去にこの検査をしようかどうか迷っていた当時の自分に会えるなら、早く受けなさいと言ってあげたかった。
何なら不妊治療クリニックに初めて行った時に受ける初回の検査の時点で、説明があって任意で受けれるような仕組みになっていた方が、良いとも思っている。
 
それは現に私がタイミングから顕微受精まですべて行ってもなかなか妊娠に至らず、妊娠できず散々落ち込んだ末に、病院側から不育症検査を進められて受けた結果、複数の項目に引っかかっており不育症と分かったからである。
不育症は、着床障害の要因でもあり、着床したとしても流産になりやすいのだ。妊娠も、妊娠できたとしても出産すらも、ハードルが高いのだ。
この検査結果を聞いて、今まで先生や看護師に「今回は好条件が揃っているから大丈夫だよ」「若いからきっと大丈夫よ」と何度言われても妊娠できなかった自分にやけに納得したと同時に、あまりにも重い現実に、未だにこの”不育症”という三文字は口にしたことがない。
 
今は、胚移植を一旦お休みしていて、同種免疫異常の治療で夫のリンパ球を移植しているが、「もっと早くに不育症の事を知って検査を受けていれば良かったなぁ」「今までの不妊治療に費やした時間やお金は無駄だったのかなぁ」なんてこれは結果論だがら言ってても仕方がないが、現に私はこんな風に後悔をしたから、迷っている人がいるのであれば、受けることをおすすめしたいのである。

IVFなんばのデメリット 3つ

先日メリット①を書いたので、デメリットをまとめて書こうと思う。

1)診察受付時間が最終15時(超音波のみは15時半)なので、フルタイムで働いている人は通院が大変。

IVFなんばは完全予約制で、最終受付時間は、下記のように内容によって異なる。

診察がある場合は、最終15時
超音波のみの場合は、最終15時半
至急採血+診察や超音波の場合は、最終14時※

※予約時間は15時となるのだが、採血の検査結果を待ってから診察や超音波を行うため(この時の採血を至急採血と呼ぶ)、この至急採血がある場合は予約時間の1時間前に行って先に採血を済まさなければならないのである。だから最終の15時で予約をとれたとしても、病院で受付をするのは14時となる。14時に採血を終えた後は診察で呼ばれる15時まで外出してても構わない。
また、この15時や15時半の枠はわりとすぐに予約が埋まっている。私みたいに仕事をしていて早退する必要のある人は、できるだけ遅い時間帯の方が都合が良く人気なのだろう。次週以降の予約だと、この15時や15時半の予約が取れることもあるが、急遽明日や2〜5日後に予約を取るとなると、この最終受付時間は大概予約が埋まっている。そういう場合は13時や14時に予約することになり、結局仕事は半日休む必要がある。

 

2)朝イチの9時で予約・来院した場合、沢山の会社員とエレベーターで遭遇し、同乗者には行き先が不妊治療クリニックだとバレる。

朝イチの予約は9時で、この時間は予約も取りやすく、比較的診察等も早く終わって帰ることができるので、私はよく使う。
9時受付→9時半病院出る→10時半までに出社可能なため、あまり仕事に穴を開けないで済むのである。

そもそもIVFなんばはとあるビルの3階にあるのだが、そのビルの3階以外は大手印刷会社が全て入っている。
つまり、このビルのエレベーターに乗ってる人は、IVFなんばの患者か会社員の二択。
そしておそらく始業が9時なのだろう、9時前に病院へ行くとエレベーターで大勢の会社員と遭遇する。
このエレベーターでは、3階で降りる人=IVFなんばへ行く人となるので、3階でおりると必然的に「この人は不妊治療してるんだ…」とわかってしまうのだ。
今ではもう慣れたものだが、私は最初の頃これが結構嫌だったので、デメリットとさせてもらった。

 

3)担当医制ではないため、毎回先生が変わる。

予約画面で、〇日は〇〇先生と〇〇先生が担当と名前が表記してあるため、希望する先生がいれば指名して予約することができるが、毎回予約したい日に希望する先生がいるとは限らないし、人気の先生は早めに埋まってしまうため、この先生にお願いしたいなぁと思っていてもそう簡単には願いは叶わず、毎回違う先生に診てもらうことになる。

(ちなみに私は迷わず医院長先生が第一希望なので、医院長先生がいる日にできるだけ予約を入れるようにしている。ただ直近の予約だと医院長先生は埋まっていることが多いので、取れないときもある…さすが医院長先生だなぁと感じている。)

ただし、”超音波のみ”もしくは”至急採血と超音波”で予約を入れる場合は、先生の指名ができないのである。だから、「超音波は必ず女性の先生が良い!」と思ってる人には、男の先生になる可能性が大いにあるため、デメリットの一つと言えよう。

補足として、毎回違う先生に診てもらえることについては、私はメリットに感じている。先生の数だけ、治療について色々な考えや助言を聞くことができるからだ。
以前のクリニックでは院長先生一人だったため、その先生の言うこと次第で看護師だって私だって動いていた。IVFなんばに転院して色々な先生に診てもらって気付いたが、先生によっても進める検査や治療方針が若干異なるため、私たち夫婦も複数の意見や選択肢を元に治療を選択していけるから、メリットと感じている。

例えば、A先生は「すももさんには〇〇の検査(不育症系)はまだ早いと思うから、治療を先に進めていきましょうか。」と言われる。別の日にB先生に意見を聞いてみると、「この若さでこれだけ治療して妊娠できていないから、〇〇の検査(不育症系)も先にやっといても良いと思うよ。検査結果出るのにも一ヶ月かかるものもあるし。もし検査に引っかかるようなところが見つかれば、それを改善できない限り、どんなに治療続けても妊娠は難しいから、先にできる限りの検査しておくっていうのも一つの手だよね。ただし、お金がかかるから、強制はしないよ」と言ってくれたのです。

私は、B先生の意見を聞いたとき、不育症に関する検査をすることを即決した。詳しくは別の記事で書こうと思うが、不育症の検査2つを行って、結果2つとも引っかかり、自分が不育症なんだと分かった。

とても辛かったが、このまま胚移植を続けてても妊娠できなかっただろうから、私はこの検査を早めに行って良かったと思っている。だから、複数の先生に診てもらって意見を聞くことができる点は、メリットに感じている。

IVFなんばのメリット① 顕微授精での受精卵の多さ

私は2か所の不妊治療クリックで顕微授精をしたが、現在通院しているIVFなんばで最も感激した点は、技術力の高さが誇る受精卵凍結数の多さだと感じたため、ここに記しておきたいと思う。

1ヵ所目は職場に近く通いやすいといった理由からAクリニックに通っていたのだが、顕微授精で3回胚移植を行ったものの結果が出ず、次にIVFなんばに転院して、現在も通院中といったところである。

私が転院して一番驚いたことは、顕微授精での受精率と凍結できた受精卵の数が段違いだったことである。

 

【Aクリニック】
採卵 11個(すべて成熟卵)
顕微授精 11個
胚盤胞凍結 3個(2日目、3日目で他の8個は成長止まる)

IVFなんば】
採卵 13個(すべて成熟卵)
顕微授精 13個
胚盤胞凍結 12個

 

私は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)のため卵が多くできやすく、2回ともアンタゴニスト法で、1日もしくは2日おきくらいに通院しながら慎重に注射の量を調整してくれて採卵当日に望めていたため、採卵できた卵の質は、両クリニックとも良かったと思っている。

 

ただ驚いたことは、クリニック側が行う、”顕微授精”後の卵の生存率だ。
つまり、IVFなんばは
1)顕微授精を行うスタッフの技術力が非常に高く、
2)培養液などの卵が育つ環境が最高品質
なのだろうと私はあまりの驚きに興奮をしてネットを徘徊しながら一人で考え込んでいた。

 

だって最初の病院では11個も顕微授精できたのに、たったの3個しか胚盤胞まで辿り着けなかったのだから、おそらく、顕微授精の技術力と培養液によってこんなにも結果に差が開くんだろうな…と感じたのである。

 

(もしかすると、見た目は成熟卵子に見えてても、Aクリニックの時採卵できた卵は、質が悪かったという可能性も無きにしもあらず…と思ったが、それでも成熟卵と聞かされた私にとっては、やはり上記のようにしか思えないのである)

 

デメリットの一つとしてIVFなんばは料金が割高だけれども、この高い技術力によって、他医院よりも高い妊娠率が結果として出ているのだと感じ、毎回精算額高いけど、まだ妊娠はできてないけど、私は思い切って転院して良かったなぁと思っている。

 

もし通院するか悩まれてる方がいてこの記事をご覧になる機会がもし訪れていたら、ご参考になれれば何よりである。

 

不妊治療4年目突入とブログ開設

26歳で結婚し、今年で30歳。不妊治療を始めてもう4年も経つのかと思うと、本当に早い。

治療始めた当初に感じていた焦りや期待などといった感情は、この不妊治療に対しては私は正直に言うと段々と無くなってきていて、冷静に淡々と通院・治療を続ける日々に突入した。もはや何ともない日常生活のうちの一部と化している気がする。

この不妊治療の分野に関しては、職場や友達、家族などと気軽に相談し合って情報交換をできるようなものではなく、私はネットを徘徊して情報を収集していた。
毎晩ネットを徘徊し続けた結果、始めに通っていた職場の近くにあった不妊治療専門の病院から、何やら高い妊娠率と最新技術を持ち合わせていて全国から患者が集まるというIVFなんばへ転院したのである。

タイミング~人工授精~体外受精~顕微授精と全ステージを経験し、未だ妊娠には至ってないが、現在日本でできる限りの検査も全項目行ったと思われるため、私のようにネット上で情報を収集しているような方の目にもし留まることがあり、そして少しでも参考になれればそれ以上のことはないと思い、ブログを始めることにした。

あとは今までの辛い経験や日々感じたことをブログに吐露して、自分の思いをきちんと整理しながら、引き続き不妊治療と向き合っていけるようにブログを始めようという思いもあった。

文才も無く、日頃から少々あほで抜けているため文字にするというのは不安もあるが、ひとまず続けてみようと思う…!